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ばね指について

ばね指とは?

ばね指とは、指を曲げるのに必要な腱や腱鞘に炎症が起こり、腱鞘炎が悪化すると発生します。この状態では、指を伸ばす際に弾くような動きが見られます。
指の付け根で、屈筋腱と靱帯性腱鞘の間に炎症が起こると「腱鞘炎」となり、腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなります。その結果、指の付け根に痛みや腫れ、熱感が見られます。
朝方に症状が強く出ることが多く、日中に指を使用していると、症状が軽減することも少なくありません。進行するとばね現象が起こり、「ばね指」となります。さらに悪化すると、指が動かなくなる可能性もあります。

ばね指の根本原因は?

ばね指は、手の使い過ぎによって手のひら側の指の付け根に圧痛や腫れが見られ、起床時に指がこわばって動かしにくくなることがあります。また、指が曲がったまま動かない、途中で引っかかりがあるといった症状も挙げられます。これらの症状のうち1つでも当てはまれば、ばね指の可能性があると言えます。

ばね指は、どの指にも起こる可能性がありますが、特に親指・中指・薬指に見られることが多いです。起床時に症状が強く、日中の時間帯に症状が軽減していくことが特徴です。

最初のうちは軽い違和感や痛み程度で安静にしていれば軽減することがほとんどですが、症状が進行すると、次第に強い痛みやばね現象が現れるようになり、さらに悪化すると指が全く動かなくなってしまうこともあります。

日頃から手や指を酷使している人は、腱や腱鞘に大きな負荷がかかっているため、炎症が起こりやすくなります。特に、パソコンのキーボード操作やピアノなど指を酷使する楽器の演奏、テニスやゴルフなど手を使うスポーツを行っている人は、ばね指になりやすいと考えられています。

こんなお悩みはありませんか?

ばね指_イメージ1

指が曲げづらい
指を曲げ伸ばしすると痛い
指が以前よりも、スムーズに動かなくなった
指を曲げると「カックン」という音が鳴る
起床時、指の関節が硬くなっていて痛みがある
以前注射で良くしたが、再発した
普通の整骨院では改善しない
手のひら側の指の付け根に圧痛や腫れ、熱を持った感じがある

ばね指に対する当院の考え

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スマホの操作やパソコンの使用、スポーツや楽器の演奏など、同じ動作を繰り返すことで指に過度な負担がかかることが主な原因です。また、更年期や妊娠・出産後のホルモンバランスの変化、加齢による身体の変化や筋力の低下も関係しています。
当院では、ばね指になった場合ももちろん施術を行いますが、ならないための予防にも力を入れています。手の使い過ぎが原因で発症しやすいため、手の動きをスムーズにし、関節の動きにかかる負担を軽減することで、ばね指の予防が期待できます。
自分で治そうとせず、適切な施術を受けないことも症状を悪化させます。ばね指は軽減が期待できない場合、最終的に手術が必要になることもあります。

ばね指はなぜ起こるのか?

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手の指には、「屈筋腱(くっきんけん)」と「靭帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)」という組織があり、腱が靭帯性腱鞘の中を往復するように移動することで、自由に指の曲げ伸ばしができるようになっています。
しかし、仕事のデスクワークや家事で手先をよく使ってしまうなどの原因で、指の腱鞘に炎症(=腱鞘炎)が起きると、腱鞘が腫れて厚くなり、腱の通り道が狭まってしまいます。その結果、腱と腱鞘が擦れて痛みを感じるようになります。
擦れた腱の一部にも炎症が起き、肥大化し、腱鞘内を通過する際に引っかかるようになります。そのため、スムーズな動きが妨げられ、指が曲がったまま伸びにくくなるという症状が現れることがあります。

ばね指を放っておくとどうなるのか?

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ばね指と診断されたけど、痛くないからいいや」と放っておくと、様々な不都合が生じることがあります。
例えば、指が完全に伸ばせなくなったり、関節自体が痛むようになることがあります。このまま放置すると、一般的な手術(腱鞘切開術)だけでは軽減が期待できないこともあります。
他にも、ロッキングと言って、指がひっかかったままになることがあります。
人間の指はお互いが協力し合って動くため、1本だけでの腱鞘炎でも、隣の指に影響が出ることがあります。薬指のばね指が悪化すると、中指や小指も曲がりにくくなり、握力が低下することが考えられます。
まだはっきりと証明されてはいませんが、慢性化した腱鞘炎がPIP関節の変形性関節症(ブシャール結節)の原因の一つとなる可能性があるという説もありますので、放置はおすすめできません。

ばね指に効果的な当院の施術メニューは?

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当院では、ばね指に効果が期待できる施術がいくつかあります。
一つ目は、ばね指になってしまった時に行う施術として、炎症を抑える作用が期待できる電気施術です。電気の種類も当院では2種類ご用意しており、EMSという施術は炎症を抑えることに特化しています。もう一つは、楽トレという機械でインナーを鍛えることにより、手の負担を軽減することができます。
他には、手の筋肉を指圧で緩め、さらに炎症を抑える特殊なオイルを直接塗布し、さらに緩めていく「手の極み」という施術も行っています。
そして、巻き肩の影響で手首を動かす際に負担が大きくなってしまっている場合には、骨盤矯正や猫背矯正などの施術を行っています。

その施術を受けるとどう楽になるの?

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まずはEMSによる施術を行うと、炎症を抑える作用があるため、痛みの軽減が期待できます。
楽トレではインナーマッスルを鍛えることができ、手を動かす際には必ず初期動作でインナーマッスルが使われるため、手の負担を抑えることができ、予防にもつながります。
「手の極み」は、前腕から指先まで指圧を行い筋肉を緩めるだけでなく、炎症を抑える特殊なオイルを最後に塗布することで、ばね指の痛みの軽減が期待できます。
さらに、巻き肩が強い方は手関節にも大きな負担がかかりやすいため、肩まわりの状態を整えることで、手の痛みの軽減が期待できます。

ばね指を軽減するために必要な施術頻度は?

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ばね指の軽減が期待できるまでの期間は人それぞれで、日々の生活習慣やばね指の程度によって異なりますが、通常は数週間から数か月が目安となります。
症状が重い場合は、さらに時間がかかることもありますので、早期の施術を受けることをおすすめします。
ご自身で無理に筋肉を押してしまうと、かえって状態を悪化させてしまうことがありますので、注意が必要です。